リハビリテーション病院・施設には、口腔状態に問題のある方が少なくありません。
口腔状態が悪いと、嚥下機能や ADL が改善しにくいだけでなく、自宅退院率が低いことも明らかになっています。
一方、回復期リハビリテーション病棟入院中に口腔状態が改善すると、嚥下機能や ADL がより改善します。さらに、歯科衛生士が介入すると介入しない場合と比較して、嚥下機能、ADL、自宅退院率、死亡率、在院日数が改善します。そのため、リハビリテーション病院・施設での歯科衛生士の介入は大切です。
しかし、歯科衛生士がリハビリテーションについて学ぶ機会は、卒前、卒後とも限られていると思います。
そこで日本リハビリテーション病院・施設協会の医科歯科連携推進委員会では、リハビリテーション病院・施設に勤務する歯科衛生士向けのテキストを作成することにしました。
リハビリテーションの基礎知識、チーム医療、リハビリテーション病院・施設での実際の働き方など実践的な内容も含まれています。
生活機能を高めるためには、リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組みが重要とされています。本テキストが、口腔単独の取り組みではなく、三位一体での取り組みの一助となれば幸いです。
下記URLより簡単なアンケートにご回答のうえ、テキストをダウンロードしてください
日本リハビリテーション病院・施設協会医科・歯科連携推進委員会 委員長
若林 秀隆